本日は、住まい探しの中 どちらかといえば敬遠されがちな1階住戸をテーマにお話します。
ここで言う1階というのは、共同住宅、つまりマンションの1階住戸です。
いくつかの観点から、僕は1階住戸もメリットがあると考えています。
1階住戸のメリット
①音を気にする必要がない
②テラスや専用庭
③価格帯
④防犯
実際に自分が体験してきたことも併せて上記についてご説明します。
僕は今、戸建に住んでいます。
なので、今でこそ、子どもが家の中で縄跳びをしても、飼い犬が吠え続けても然程気にしなくなりました。
ですが、以前マンションに住んでいる頃は、結構音に敏感だったんです。
どちらかといえば、他の住戸から聞こえてくる音というより、自分の住戸から発生する音を気にしていました。
この点、我が家がどのようにこの騒音問題をケアしてきたかといえば、 初めて子どもが生まれたタイミングで、マンションの1階に引っ越しました。
このときに自分が1階住戸を検討してみると、また、実際に住んでみると、思ったより良いな、ことに気づいたんです。
まず、子育ての観点からすれば、こちらから出してしまう騒音について、あまり気にしなくなります。
下に住戸がないのがよいのです。
また、我が家が住んでいた1階住戸にはテラスが付いていたんですが、テラスとか、専用庭が付いているケースが多いのも1階の良さだなと思いました。
また、これは居住性というより購入時点でのメリットの話になりますが、 1階住戸は価格面で値ごろ感がある、つまり面積単価の観点からもお買い得があるケースが多いんです。
マンションにおいては、上層階に行くほど売買価格が高くなる、というのが一般的です。
実際、先程話した我が家の1階住戸購入の決め手は、正直、価格メリットでした。
さて、ここまで、僕の自分の経験から一方的に1階住戸の推しポイントについて話しましたが、 デメリットについて触れていないと感じる方も多いと思います。
1階を敬遠する理由は、たぶん「セキュリティ」と「日当たり」ではないでしょうか。
当然、当時の僕も妻も、小さい犬2匹に加えて、子ども、しかも生まれたばかりの赤ちゃんと一緒に生活していくわけですから、特にセキュリティについては意識をしていました。
この時、何をチェックして、「1階でも問題ない」と判断したかご説明します。
1つめは、住戸の配置です。
具体的には、検討していた1階住戸がマンションのエントランス、つまり外部の通りから離れた正反対の位置にあったので、1階であっても外部を通る通行に覗かれることはない、とまず思いました。
2つめに、セキュリティラインです。
セキュリティライン、という言葉そのものは、あまり日常生活で使われないと思いますが、マンションに関係する資料、特に新築分譲時のパンフレットなどには登場する言葉です。
簡単に言うと、マンション外部の方がそれ以上内部に入って来れない境界線のことです。
この境界線がいくつあるかを確認します。
今や当たり前になっているエントランスでのオートロックがわかりやすい例です。
これで1つ。
エントランスを通過した後、エレベーターに乗る前にセキュリティラインがあるマンションも増えてきましたが、我が家の場合は、検討対象が1階だったので、エレベーターは関係ありませんでした。
一方で、マンション敷地の周囲に赤外線センサーが張り巡らされていたので、エントランスと併せると、2つ、2重のセキュリティライン。
この住戸の配置と2重のセキュリティラインを考慮して、「まず大丈夫だろう」と判断したんです。
もう一つの日当たり。
「北向きは日が当たらない」と思い込んでいる方もいらしゃるかもしれませんが、内見することをおすすめします。
我が家の1階住戸も、実は北西向き、北西角住戸だったので図面で見ていた段階では少し不安だったんです。
ただ、現地で内見してみると、全く問題なし。
当時の妻の第一声が、「北向きっていってもこんなに陽が入るのね」だったことをよく覚えています。
1階住戸であっても、北向き住戸であっても、前面の建物が目前に迫っていたりしなければ、きちんと日が入るお部屋は沢山あるんです。
ネットだけで、図面だけで判断するのではなく、必ず現地を見てから判断しましょう。
逆に、南向きだと日差しが強過ぎて、フローリングが焼けてしまうというデメリットもあるので、ほんと良し悪しなんです。
南向きだと価格も高くなりがちですしね。
約4年間生活しましたが、当然、セキュリティや日当たりが問題になったことはなく、非常に快適に過ごすことができました。
ということで、子育て世帯にとって、1階住戸について押さえたいポイントを纏めると、
1. 下に住戸がないため、子どもの足音等が下に響く懸念がない
2. テラスや専用庭が付いている住戸が多い
3. 価格がお買い得であることが多い
4. 防犯に関しては、住戸の配置とセキュリティラインを確認
5. 方角関係なく、日当たりは必ず現地で確認する
となります。
住まい探しに関して言えば、メリットとデメリットがそもそも表裏一体になっているケースが往々にしてあります。
世帯構成によってもメリット、デメリットは変わってきます。
先入観に捉われず、フラットな視点で自分の家庭にとってどうなのか? 冷静に取捨選択・判断していただければと思います。
また何かご相談事項があれば、以下のメールアドレスもしくは掲示板でいつでもご連絡ください。
mail: manabi-station@rbc-cop.com
掲示板:住まいとまなびの掲示板 - 「教育」と「不動産」の情報共有のためのコミュニティサイト (manabi-station.jp)
参考動画:#12.“1階住戸”について押さえたい5つのポイント【教育 × 不動産】 https://www.manabi-station.jp/blog/blogvideo/advisor92/