前回に続いての有名公立小の学区紹介です。
今回取り上げるのは、千代田区六番町という住所にある番町小学校で、 「子どもをなんとか番町小学校に通わせたい」というご家庭の住まい探しの一助となるべく、 番町小学校学区内のエリアについて幾つかの観点から解説し、オススメエリアも紹介したいと思います。
目次
・番町小学校のあらまし
・番長小学校のエリアの特徴
・学区内のおススメエリア
①紀尾井町
②麹町6丁目
③二番町
・番町小学校のあらまし:番町小学校とは
番町小学校は、青南小学校・白金小学校と並んで”東京の3大名門小学校”の1つであり、その筆頭とも言われています。
ここから麹町中学校→日比谷高校を経て東大に入学する、という千代田区内完結公立ルートが、エリートコースの定番でした。
公立ルート以外にも、エリア内に女子学院や雙葉学園などの超有名私立校があったり、エリア柄学習塾や文化教室も充実しているので、進学に関する情報交換も盛んで、番町小学校に在籍する生徒の多くが国立・私立難関中学の受験に臨み、その実績は一般小学校の比ではありません。
その他では、アメリカのドナルド・トランプ元大統領など外国から国賓クラスの人物がよく訪問する小学校でもあったりして、開校から150年を超える、東京でもっとも歴史と伝統と品格をもった小学校と言えるでしょう。
・番長小学校の学区エリアの特徴
さて、こんな番町小学校、千代田区六番町にあります。
エリアとしてはざっくり
・いわゆる番町と呼ばれる二番町、四番町、五番町、六番町
・麹町5丁目と6丁目
・紀尾井町
の3つに分けられます。
それぞれのエリアが位置する場所は、番町小学校があるまさに六番町を含めた小学校の周辺一帯ですね。
北から順に五番町、四番町、六番町、二番町。そして、麹町5丁目と6丁目はこれら番町エリアより南の麹町大通り沿いのエリア。西側、四谷駅に近い方が6丁目、東側が5丁目ですね。
最後に、紀尾井町はさらに南、ホテルニューオータニなどがあるこのエリアにあります。
学区エリア全体の特徴として、幾つかあります。
まず治安。これは、エリアの中にそもそも皇居だったり、外国各国の大使館など重要機関が集積しているので、警備の数も多いですし、常に厳重なパトロールがされています。
相対的に治安が良いことに疑いはないでしょう。
次に、災害リスクについて。この点については、このエリアが丁度皇居の西側にある台地のうえに位置します。
なので、洪水をはじめとする災害リスク懸念は少ない、ということができます。
あとは、総じて高級感のあるエリアです。
そもそも番町や麹町というのは江戸初期から大名屋敷が置かれたところで、明治期以降は上流階級の邸宅地として発展したエリアでもあります。
紀尾井町も近年の再開発で、街が生まれ変わりました。
不動産屋ならずとも、一度歩いてみるとそこが閑静な高級住宅街であるということはヒシヒシと感じ取れるはずです。
ここまでで、非常に魅力的なエリアだということはご理解いただけたかと思いますが、住まい探しという観点でみると、その分価格が高くなりがちですし、「そもそも物件、特にファミリータイプのマンションの数が少ない」という特徴もあるんですね。
一方で、番町小学校学区内で住まいを探すご家庭は後を絶ちませんから、住まい探しは常に激戦状態です。
そんな中で、僕なりのオススメエリアを3つ挙げてみます。
・学区内のおススメエリア
①紀尾井町
②麹町6丁目
③二番町
①紀尾井町
元々の高級感があったものの、近年の再開発でさらに高まった紀尾井町。
というのも、赤坂プリンスホテルの跡地が再開発されて、2016年に東京ガーデンテラス紀尾井町に生まれ変わりました。
最新かつ最高級のホテル、オフィス、商業施設等から成る大型複合開発で、その中に住宅棟である紀尾井レジデンスという賃貸マンションもあります。
すぐ近くにエリア内随一の広さを誇る清水谷公園があって、子ども連れの家族にとっての憩いの場になるなど、建物だけでは決してない、自然と調和した独特の雰囲気を持つエリアと言えます。
②麹町6丁目
利便性がもっとも高い麹町6丁目。
四谷駅周辺が色々便利なんですよね。
交通面ではJR中央線と総武線、東京メトロ丸の内線と南北線が乗り入れていて、さらに商業施設も充実しています。
元々駅ビル「アトレ」がありましたが、近年の再開発によって「コモレ」という商業モールが誕生して、スーパーマーケットのライフの他、クリニック、郵便局、カフェ・レストランなどが入っています。
駅距離や商業施設へのアクセスを重視されたい方は麹町6丁目かと思います。
③二番町
最後3つめは、相対的に価格が割安で、物件数も多い二番町。
築古の物件にはなりますが@300~400万円/坪あたりからちょくちょく売り物件があるイメージで、まずは売買、そして価格ありきで選択肢を多く持ちたい、という方は二番町で物件探しをすることをオススメします。
サイドインフォメーションとしては、このエリア、元々日本テレビのスタジオがあって、周囲の土地を保有している日本テレビが一体を再開発するんじゃないかって憶測もあるので、今後大化けするかもしれません。
本日のまとめです。
番町小学校、その学区内の特徴としては、
■治安がよく、災害に強く、高級感がある。ただし、物件数が少ない。
オススメエリアは、
①高級感:紀尾井町
②利便性:麹町6丁目
③価格と物件数:二番町
ということになります。
番町小学校は大人気校であるがゆえに、学区外からの越境希望者の多い学校としても知られていますが、近年は学区内に居住実績がある人でないと入学が厳しくなっていると言われています。
越境が難しい、なのに物件数は少ない、という状況なので、もし番町小学校にご興味がある場合は、なるべく早めに物件探しの準備をするよう心掛けましょう。
また、何かご相談事項があれば、以下のメールアドレスでいつでもご連絡ください。
mail: manabi-station@rbc-cop.com
参考動画:#28【有名公立小学校②】番町小学校学区エリアを徹底解説!【教育 × 不動産】 https://www.manabi-station.jp/blog/blogvideo/advisor17-2/