本日も前回に引き続き、「有名公立小学校学区内の住まい探し」をテーマにしたいと思います。
今回取り上げるのは、文京区大塚3丁目にある窪町小学校です。
「子どもをなんとか窪町小学校に通わせたい」というご家庭の住まい探しの一助となるべく、窪町小学校学区内のエリアについて幾つかの観点から解説し、オススメエリアも紹介したいと思います。
目次
・窪町小学校のあらまし
・窪町小学校学区エリア全体の特徴
・学区内のおススメエリア
①小石川5丁目
②大塚3丁目
・窪町小学校のあらまし
まず窪町小学校ですが、同じく文京区内にある誠之小学校・昭和小学校・千駄木小学校と並び称される有名公立小学校の1つで、これら4つの小学校は、それぞれの頭文字を取って、“3S1K”と言われています。
このKの部分、そして3S1Kの中でも誠之小学校とともに人気が頭1つ抜けているのが窪町小学校です。
中学受験率も誠之小学校と並び70~80%程度と言われていて、子どもを通学させるご家庭の教育意識もかなり高いと思われます。
学習指導方針に関していうと、特に算数について3年生から少人数制を導入するなどきめ細かい対応に特徴があり、その他にも、月に数回音楽朝会や体育朝会を全校生徒で行い、芸術感覚や運動能力などを含め、子どもの総合的な力を育むことを意識しています。
文部科学省の政策の指定校や、文京区研究協力校になることが多く、教育に関する様々な試みが実践される学校でもあります。
また学習環境としては、各教室にはドアがないオープンな造り、そして最上階には天井開閉式のプールを設置するなどモダンで開放的な校舎があり、学校の裏には広々とした「教育の森公園」があって、子どもたちの恰好の遊び場となっています。
・窪町小学校学区エリア全体の特徴
さて、この窪町小学校、文京区大塚3丁目にあります。
学区エリアとしてはざっくり
・春日通りに面し、住宅街が広がる小石川4丁目と5丁目
・面積の大部分を小石川植物園が占める白山3丁目
・東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅がある小日向4丁目
・窪町小学校を中心に多くの有名校がある大塚1丁目、2丁目、3丁目
の4つに分けられます。
それぞれのエリアが位置する場所として、まず、小石川4丁目と5丁目は4丁目は一部住所が対象となりますが、さくら並木で有名な播磨坂を南北に挟む住宅街エリアになります。
次に白山3丁目は、小石川植物園を除く一部住所が対象です。
そして、小日向4丁目は茗荷谷駅至近のエリア。
最後、大塚1丁目、2丁目、3丁目。2丁目と3丁目は一部住所が学区対象です。
次に、学区エリア全体の特徴ですが、まず教育環境から見てみると、文京区の中でも非常に学校が多いのが特筆すべき点です。
特に国立学校が多く存在します。
東京都内には全部で6つの国立大学附属小学校があるのですが、その内の3つ(お茶の水女子大学附属、東京学芸大学附属竹早、筑波大学附属)、が文京区、しかもこの窪町小学校学区にあります。
実際、この学区エリアに住むことを目指す親御さんの中で、「国立に落ちても窪町がある!」なんていう風に言われたりしているんです。
また、SAPIXや早稲田アカデミーをはじめとする学習塾や幼児教室が茗荷谷駅前にひしめき合っていて、子どもの各種受験に向けた環境もバッチリ整っていると言えます。
その他だと、洪水ハザードマップや東京都が発表する建物倒壊や火災の危険度をチェックしても災害にとても強いエリアということがわかりますし、治安に関していえば、東京23区でもっとも犯罪発生率が低い文京区の中でも特に治安が良い、まさに“都内随一の治安の良さ”エリアとして知られています。
教育環境が整っていて、治安や災害にも強く、まさにファミリー向きといえるこの学区エリアですが、前回のブログで紹介した誠之小学校の学区エリアに比べると、やや物件数・選択肢も多い印象です。
だからこそ、しっかりエリアの特徴を把握したうえで間違いのない物件選びをしていただきたいと思います。
・学区内のおススメエリア
ここからは、僕なりの特徴別オススメエリアを2つ挙げてみたいと思います。
まず1つめ、立地のブランド力、つまり資産価値を重視したいということであれば、小石川5丁目。
「小石川」といえば、四谷、番町、麻布、赤坂、本郷などといった高級住宅地同様、いわば“山の手”と言われるブランド住宅地の一つで、我々不動産業界の人間なら誰も「おっ」と思う住所です。
当然、不動産の資産価値も維持されやすいといえるでしょう。
実際、今回紹介する学区内においては、小石川5丁目にもっとも文京区らしい閑静な住宅街が広がります。
すぐ近くに小石川植物園や播磨坂の桜並木などがあったりして日常生活の中で自然を楽しむこともできますから、そうした落ち着いた雰囲気であったり、資産価値の落ちにくいブランド力を重視されたい方にはオススメです。
決して多くはないですが中古マンションでもちょくちょく売り物があって、その価格帯イメージは新耐震の物件で@400~/坪、高い物件だと500万円/坪。
ただ、70~80㎡のオーソドックスなファミリータイプの物件はアッという間に申込が入ってしまいますからスピード感が重要です。
次に2つめは、生活利便性と物件数の観点から大塚3丁目。
学区対象は一部のエリアになります。
まずこの大塚3丁目、窪町小学校がある住所なのでここに通学するならものすごく便利。
そして駅も、当然最寄り駅である茗荷谷駅は徒歩圏なんですが、有楽町線の護国寺駅、丸ノ内線の新大塚駅、人によっては都営三田線の千石駅も徒歩圏にできちゃうはずで、これは便利だと思います。
それでいて、このレベルの人気学区にしては売り物がまぁまぁ多い印象です。
価格帯は中古マンションの新耐震物件で、こちらも@400万円/坪~というイメージになります。
住宅街としては、小石川や小日向といった住所に比べると閑静というわけではありませんが、「別に普通の住宅街で全く問題ない、利便性、そして学区内に住めることが何より優先」ということを重視される方は、チェックしてみてください。
本日のまとめです。
窪町小学校は“3S1K”と呼ばれる文京区の有名公立小学校の1つで、算数の少人数教育の他、芸術や運動といった子どもの総合力を高める教育に特徴がある。
私立中学校受験率は同じ文京区の誠之小学校と並び70~80%。
その学区内の特徴としては、
・学校、特に国立学校が多く(3校)ある
・各種受験に向けた学習塾、幼児教室が集積している
・災害にも強いエリアで、治安の良さは都内随一
(そんな学区エリア内の)エリア毎の特徴、オススメは、
①立地のブランド力:小石川5丁目
②生活利便性と物件数:大塚3丁目
ということになります。
最後に補足1点、コメントすると、この窪町小学校の学区エリアは他の3S1K有名校のそれと比べて、タワーマンションが多いです。
10年程前からバンバン建っていて、学区内だけでアトラスタワー茗荷谷、ブランズタワー文京小日向、小石川パークタワーといった 大手デベロッパーが開発したタワーマンションが目立ちます。
というわけで、もしタワーマンションにこだわりがある場合は尚、注目すべきエリアかもしれません。
本日は以上となります。
また、何かご相談事項があれば、以下のメールアドレスでいつでもご連絡ください。
mail: manabi-station@rbc-cop.com