『物の価値とは』

 

おはようございます。さくらです。

 

最近、セミの鳴き声が聞こえたのは気のせいかな?と思っていましたら、もう羽化が始まっているらしいですね。セミの羽化はご覧になった事はございますか?とても綺麗ですよ。都内でも公園などで観察できますので、虫が苦手・・と言わず、お子様と一緒にぜひご覧になってみて下さい!

 

本題です!

田園調布雙葉小学校では、学年ごとに様々な野菜や果物を校内のプランターで育てています。

ナス、キュウリ、ミニトマト、オクラ等の夏の野菜と、少し季節は外れますがイチゴも。

毎日丁寧に水やりをし、最近収穫が出来るようになりました。

収穫ができる野菜は少ないので、毎日クラス内で出席番号が書かれた紙を、担任の先生が抽選し当たった人が持ち帰れるというルールだそうです。

 

先日、野菜を克服中の娘は、狙っていたイチゴが抽選で当たりました。でも、辞退したと言うのです。

「他に欲しい人がいたから、お譲りしたの?」と尋ねましたら、

「小さかったし、一つだけだったし・・」ともぞもぞ話出しました。

 

私はそれを聞いてとても残念な気持ちになりました。小さくても、みんなでその成長を見守り大切に育てて実ったその一粒に、もっと特別な気持ちを持って欲しいと思いました。

 

全ての物の価値そのものに優劣はなく、食べ物でも、日常の物でも、生産者の方々には感謝の気持ちを持っておりますが、自分達の手で時間をかけて育てた物に対して愛着を持つ事は、のちに全ての物に感謝をする気持ちに繋がると思っているからです。

 

「大好きなイチゴをたくさん食べたかったのはわかるよ、一度当たったらもうもらえないからね。でも、一生懸命育ったイチゴは、あなたに貰ってもらえなくて悲しかったかもね、一緒に育てたクラスのみんなはどう思ったかな、食べ物を育てるのって大変だよね、お店に行ってお金を出せば買えるけど・・」

 

怒るわけでもなく、淡々とこの事について娘に話したところ、娘は何を感じたのかわかりませんが、1時間泣き続けました。

 

翌日、娘は、ビニール袋を両手に握りしめ上機嫌で帰宅しました。大きなビニール袋の中には、小さな小さなイチゴが一つ。

「ママ!今日もイチゴが当たったよ!これ、冷やしてあとでみんなで食べよう!」

分けられる大きさではない事は娘も気が付いていたとは思いますが、大切な一粒を娘なりに理解をしたようでした。

 

娘はイチゴを辞退した日の私との会話を、翌朝先生にお話しをしたようで、クラスに40人程いる中、2回連続で当たる事などどれだけの確立なのでしょう。真実は分かりませんが、先生のご配慮があったのかもしれません。

 

では、よい1日を!

 

 

 

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